配偶者の不倫で離婚か修復か悩んだときは「とりあえず今は修復する方向に向いているんだ」と思った方がいい
夫婦の間で発生する慰謝料問題の中で、最もポピュラーで、最も大きな騒ぎとなる原因は間違いなく、惚れた腫れたのの男女問題・・・つまり配偶者の浮気・不倫・不貞行為です。
ネット・携帯・メール、といった高機能の情報交換ツールが発達したおかげで、容易に他人と交流できる世の中になりましたから、それも仕方ないことかもしれません。
とはいえ、不倫をされた側は目の前の問題を放置するわけにもいきませんから、どうすればいいのか悩みます。
”離婚だ!”と大騒ぎする人もいれば、”これからどうすれば…”と悩むだけで動けない人もいるでしょう。
ただ「配偶者の不倫を知った後、関係修復を目指すのか?離婚するのか?慰謝料を請求するのか?」といった問題は、その人の性格や信条にも基づく「生き方」の問題ともいえますから、大筋の方針は自分で決めるしかありません。
中途半端な状態を続けていると、少なくともその間は夫婦の間に気まずい空気が漂います。そんな空気に息苦しさを感じた配偶者は安らぎを求め、縁の切れていない不倫相手に連絡して、更に親密な関係が構築される・・・という悪循環に陥る可能性があります。
ですから、結論が出せない場合は「今は、結論を出せない」と腹をくくって、とりあえず「離婚の覚悟ができないということは、修復すべき方向に自分は向いているんだ」と、まずは自分に言い聞かせましょう。
「修復する」という決断は難しくても、「離婚の決断ができないんだから、とりあえずは修復すべき方向に自分は向いているんだ」と考えることはできるはずです。
離婚の覚悟や決断はいつでもできます。しかし、関係修復は時期を逸したり、方法を間違えるとほとんど不可能になります。一番多い失敗は、リスクや失敗を恐れて動けない状態が続くことです。
心が不健全で動けないなら、心を元の健全な状態に戻せばいいだけです。どうやって?宣伝のようで恐縮ですが、心の悩みを解きほぐして実際の行動につなげるのが夫婦問題カウンセリングです。動けずに悩まれている方は一度ご相談ください。
離婚を決断したら慰謝料請求も検討しよう
配偶者の不倫を前にして、自分の人生の選択が離婚と固まった場合は、一度慰謝料請求をするかどうかを検討してみましょう。
慰謝料請求を検討する際にまず知っておくべきことは、慰謝料請求権という権利は、被害者自身が行使しないと誰も誰も守ってはくれない、ということです。
多くの人は、「よく分からないけれど、それなりのお金を払って専門家に依頼すれば、それなりの結果や結論に導いてくれるはず」と安易に考えていたりするものですが、現実はそうとは限りません。
どんなに優秀な専門家にサポートしてもらっても「ダメなものはダメ」という現実しかない場合もあります。
ですから、本当に早期円満解決を図りたいと思うのなら、専門家に問題を丸投げするのではなく、少なくとも以下の点だけは自分自身で検討するようにしましょう。
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- 慰謝料を請求する権利はあるのか?
- 嘘をつかれた場合に、事実を立証できる証人や証拠はあるか?
- どんな方法で慰謝料を請求するのか?
- 請求金額・目標金額はどの程度に設定するか?
- 誰のサポートを受けて問題を解決するか?
- 解決の見込みはどの程度あるか?
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慰謝料問題を円満な形で解決しようと思うなら、こういった基本的な方針だけは、正確に把握しておいてください。
早期円満解決のポイントは、”専門家に丸投げ”ではなく、”専門家を上手に使う”です。この点だけはくれぐれも肝に銘じておきましょう。