悲しい離婚調停の実態

申立から調停開始までが長い

実際に調停を経験した人はよくご存知かもしれませんが、申し立てを行ってから第1回目の調停までかなり時間がかかります。裁判所の都合によるのですが、最近では2ヶ月や3ヶ月待たせたりすることもしばしば。

長時間待ってやっと行われた調停では、予め提出した資料でさえ、まともに見てもらえてなかったり、やっと少し理解してもらえたかな?と思ったら頃には調停終了。

調停委員は法律の専門家とは限らない

調停の時間は10分から1時間位。とてもそんな僅かな時間の間に詰めた話はできません。早く決着をつけたくても、次回の調停は約1ヵ月後なので自分ではどうすることもできません。

調停委員は法律の専門家ではない

たとえ時間がかかっても、調停の場で公平かつ的確なアドバイスがもらえるなら我慢もできるでしょう。しかし、離婚調停に臨んだ方の多くが調停委員或いは調停という制度そのものに疑問を抱くようです。

調停委員は法律の専門家であるとは限りません。いくら家庭裁判所の中で手続きを行うといっても、法律を前提に話が進められるわけではないのです。調停委員は各々、自分の経験、常識に照らして意見を語りますが、その発言に法律的な根拠があるわけではありません。

調停委員に対するイメージ

従って、調停が円滑に行われるかどうかは調停委員の資質・判断に左右される部分が多いようです。調停に臨んだ方々に調停委員に対するイメージに関するアンケートをしたところ、ベスト3は以下のような回答でした。

  1、価値観を押し付ける
  2、信頼できない
  3、決めつける

 なんと上位ベスト3が全て調停委員に対する不満です!

調停委員に望むこと

更に!「調停委員に望むことは?」という質問をしたところ、こんな回答が返ってきました・・・

  1、相手の説得
  2、公平中立
  3、相手への交渉
  4、冷静な意見
  5、具体的なアドバイス
  6、正しい知識の教示
  7、正しい考えの教示
  8、話を聞く
  9、相談にのる
  10、自分への説得             

…悲しいかなこれが調停に臨んだ方々の多くが感じる本当の気持ちです。「自分のことを真剣に考えてくれる筈…」なんて淡い期待を抱いていると後で大きなショックを受けるでしょう、そして思うのです、「自分達で話し合った方が良かったかも?」と。

みんな調停で疲れ切ってしまう

これだけ不平不満が多い調停ですが、実はその後、裁判に移行するケースは調停に臨んだ中の1割程度に過ぎません。それは何故だかわかりますか?それはね…お互いもう疲れ切ってしまったのです。 

考えてみればそれはもっともな話。調停に臨む人はみな、多かれ少なかれ調停委員に信頼を寄せていた筈。例えばこんなイメージを持っていたりしませんでしたか?

「公平中立な調停委員がじっくり話を聞いてくれて、正しい知識を前提に具体的なアドバイスをしてくれる筈。自分の意向も上手に相手方に説明・説得してくれるので話もスムーズに進むに違いない!」

調停離婚の現実は厳しい

しかし現実は厳しい・・・。調停委員の価値観を押し付けられて、自分の意思は調停委員にも相手側にも伝わらない。正しい知識にも基づいておらず、具体的なアドバイスもない。

何ヶ月も何ヶ月も時間をかけて、結局結論は出ず、この先の展望など全く見えない・・・という状態ですから、それはもう裁判で争う気力もお互い失せた頃なんですよね。

皮肉な話ですが、実はそんなお互い疲れ果てた頃が一番話が進みやすい時期。疲れ果てているので、互い「もうこれ以上の争いは避けたい」という気持ちが強くなり、譲歩しやすいようですね。

本当に解決したわけではない!

勘違いしてもらいたくないのですが、お互いの譲歩によって離婚の協議が成立したとしても、それはあくまでも形式的なものであるということ。疲れて諦めただけの話で、納得などできていないのです。

従って、本質的に解決していないことだけは間違いありません。離婚手続きにおいて一番大切なのは”心の問題を解決すること”とよく言われますが、これは本当に難しい問題です…。

当事務所は、そんな心の問題を解決することにこそが、離婚問題の本質的解決だと信じておりますので、法律を超えた部分の解決も視野に入れてサポートさせていただくつもりです。お悩みの際はお気軽にご相談下さい。