性格の不一致

2014-12-31 00.40.58

性格の不一致

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夫婦関係が悪化した原因としてよく挙げられるのが、配偶者の人間性や性格の違いに基づく「性格の不一致」の問題です。

離婚を考える方の多くは配偶者の人間性に疑問を持つものですが、現実的にはこの「人間性」どのように考え、対処していくべきなのでしょう。

ここでは、私が現実の離婚に携わってきた経験を踏まえ、夫婦の人間性や性格の違いから生じる「性格の不一致」の問題について検討していきます。

「性格の不一致」と「価値観の相違」の違い

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性格の不一致は「価値観の相違」との混同しがちですので、この違いから説明していきましょう。まず性格は「行動の仕方に現れるその人固有の感情・意志の傾向(その人が元々持っている性分)」です。

これに対して価値観は「何が大事で何が大事でないかの判断、物事の優先順位づけ」を意味します。

たとえば「敏感」や「鈍感」は元々の性格ですが「何よりもお金が儲かる仕事をしたい」「人に奉仕する仕事がしたい」というのは”判断に基づく優先順位づけ”なので価値観です。

  • 性格
    行動の仕方に現れるその人固有の感情・意志の傾向(その人が元々持っている性分)
    (例)敏感・鈍感
  • 価値観
    何が大事で何が大事でないかの判断、物事の優先順位づけ
    (例)「何よりもお金が儲かる仕事をしたい」「人に奉仕する仕事がしたい」など

性格の不一致は「性格が相違すること」と考えられがちですが、正確には「相性が合わないこと」を意味しますので「相性の不一致」と言った方がいうべきものかもしれません。

性格の不一致→相性の不一致

ですから「性格が全く同じでも相性は合わない」こともありますし「性格が正反対でも相性は合う」ということもあり得る、ということです。

性格が合うと感じるかどうかは、性格の捉え方や考え方によるところが大きい

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たとえば「臆病な性格の妻を勇敢な性格の夫が支えている」という場合、妻が夫に感謝し、夫も妻の感謝を喜ばしく思えたら、おそらくお互い「性格が合う」と思うでしょう。

しかし、妻が「夫がいると自分は成長できない」と思い、夫が臆病な妻を「情けない」と思っていたら、お互い「性格が会わない」と感じるはずです。

このように、性格が合うと感じるかどうかは、他人の性格の捉え方や考え方によって大きく変わります。他人の性格を肯定的に捉えたら性格が合うと感じ、否定的に捉えたら性格が合わないと感じる、ということです。

ただ、捉え方を変えるのは簡単なことではありません。肯定的に捉えた方が良いと理屈では分かっていても、生来の臆病な性格は無意識のうちに否定的な感情を呼び起こしたりするものです。

こんなとき「捉え方を変えなければ!」という意識が強過ぎると、思い通りにならなかったときに自分を責めたり他人のせいにしたりと様々な弊害が出てきます。

ですから、どうしても捉え方を変えられないときは反対に「簡単に捉え方は変えられない!」といったんあきらめて、目の前の厳しい現実から自分を一時解放してあげるのも一つの手ですう。大切なのはバランスです。

「捉え方を変える!」と「変えられなくてもいい!」という相反する考え方のバランスをとる、ということです。

言葉では「捉え方は変えられない」と言いながら、少しずつ良い考え方に近づけていくような調整方の方がしっくりくる人もいますので、一つのやり方に固執しないよう心掛けましょう。

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限界値は本人にしか分からない

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どれだけ捉え方を変えようとしても調整ができずに本人の我慢が限界に達しているようなら・・・残念ですが離婚もやむを得ないかもしれません。

浮気や暴力などの明確な離婚原因が無いと、多くの関係者は離婚に反対すると思いますが、私は離婚のリスクをお伝えした上で、ご本人の意思を尊重することにしています。

なぜなら、いくら周りの人間が「多少の価値観の相違で離婚すべきではない」と思っても、本当に婚姻関係の継続が本人の幸せに繋がるかどうかは誰にも分からないことですし、我慢の限界値も本人にしか分からないからです。

周りの人間は、いくら本人から話を聞いたところで、夫婦の微妙な雰囲気・心境・詳しい過去までは分からないのに、つい全てを悟ったかのように「安易に離婚すべきではない」などと言いがちです。

しかし、多くの方はずっと耐えて、改善方法を考えて、そしてまた耐えて・・・を繰り返しているので、私が話を聞いていく中で

「今までよく頑張りましたね」

と言うと、それまで苦しんできた過去が思い返されるのか、思わず瞳から涙が溢れ出てしまう方がたくさんいらっしゃいます。

その涙は、周りの人間が考える以上に本人が悩み、苦しんできた証ではないでしょうか。周りの人間には、当事者が語る「性格の不一致」の真相を理解するのは難しいところがあります。

結局離婚すべきかどうかは当事者の「生き方」の問題ですから、周りの人間は、その生き方を尊重した上で、謙虚な姿勢で関わるべきだと私は思います。

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