価値観の相違とは?

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価値観とは「個人が最も大事にしたい夢や理念」「理想とする世界観」のようなもの

統計での離婚原因の第1位は男女共に「性格が合わない」ですが、厳密には「価値観の合わない」が大多数を占めていると思われます。ここでは、価値観の相違がどのような形で夫婦関係に影響するのかを考えていきましょう。

性格は、敏感とか鈍感のような「その人が元々持っている性分」なので、性格の不一致は、その捉え方さえ肯定的に変えられたら、比較的容易に関係の改善が図れます。しかし、価値観の相違の改善はそう簡単にいくものではありません。

価値観は、いわば「個人が最も大事にしたい夢や理念」、言い換えれば「理想とする世界観」のようなものなので、誰しもそう簡単に変えられるものではありません。

  • 性格の不一致
    捉え方さえ肯定的に変えられたら、比較的容易に関係の改善が図れる
  • 価値観の相違
    個人が最も大事にしたい夢や理念、言い換えれば「理想とする世界観」のようなものなので、簡単に変えられれない。

最初から理想とする世界観が同じならいいですが、異なる場合はどちらかが理想とする価値観を諦めなければならない場合も出てきます。

たとえば、子供の教育について、夫は「上下関係を学べるスポーツに力を入れるべき!」と考えるのに対し、妻が「勉強が一番大事!スポーツなど時間の無駄!」と考えていたとしたら、どちらか一方が理想とする教育方針を諦めなければならなくなるでしょう。

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価値観は、夫婦関係・親子関係・親族関係・友人関係などの人間関係の考え方、仕事と家事の考え方、休日の過ごし方、本物志向の程度など数多くありますが、その全ての価値観を共有するのは現実的に不可能です。

しかし、お互いが特に重要と考えている両立の困難な価値観については、じっくり話し合った上で、結論を出さなければなりません。

たとえば前述の教育方針でどちらか一方が譲歩すれば問題ありませんが、どちらも譲らないなら話し合いで結論を出さなければなりません。

こんな時、良い解決に辿り着けるかどうかは、お互いが相手の価値観を認められるかどうかにかかってきます。

お互いが相手の考えに相応の価値を認めて尊敬し合えるなら、両者の考えの長所を生かした素晴らしい結論に辿り着く可能性は格段にアップできるでしょう。

しかし、前述の妻のように「スポーツは時間の無駄!」などと自分の価値観が絶対的なものと信じ込み、配偶者の価値観を完全に否定するようなことをしていたら、良好な人間関係の構築は難しくなるでしょう。

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他人の価値観を尊重せず、無意識に誹謗中傷していませんか?

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他人の価値観を認めることの大切さを表面的な言葉では知っていても、現実的な意味を理解した上で実践できているような人はほんの一握りではないでしょうか。私たちは、気付かないうちに他人の価値観を非難し、傷つけていたりするものです。

日本では思想の自由が憲法上も認められているのですから、特別な事情がない限り、誰でも自由な価値観を持つ権利があるはずです。

しかし大多数の人は、自分が他人の価値観を正当な理由もなく非難していたとしても、権利侵害を意識することはまずありません。

たとえば、ボクシングが嫌いな人が「ボクシングが嫌い」という価値観を持つまでは構わないのですが、ボクシングが好きな人の価値観を誹謗中傷するのはいかがなものでしょう。

「ボクシング好きの人は野蛮だ」「乱暴者が集まる競技だ!」「ボクシングをやる人間は馬鹿が多いから、見る奴も馬鹿が多い!」などと、言われた人の気持ちも考えないまま、他人の価値観を非難する光景は、身の回りでもよく見受けられます。

「誰でも表現の自由(言論の自由)が認められているはず!」といった反論も受けそうですが、表現の自由を認める憲法は、正当な理由もなく他人の価値観を誹謗中傷することまで認めているわけではありません。

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言う方には「些細な言葉」でも、価値観を非難された側の人間はその些細な言葉で深く傷ついていたりするものです。もしも自分が同じようなことを言われたらどう思うか、一度相手の身になって考えてみましょう。

「自分は同じことを言われても何とも思わない!」という言う人もいるでしょう。しかし「相手の身になって考える」とは、自分が相手の立場に立つことではなく「性格も感情も全て相手になったと仮定して考える」ということです

これができれば「自分は傷つかないが相手は傷つくかもしれない」という、相手に配慮できる感情や対応が生まれてくるかもしれません。

価値観の相違は極めて難しい問題ですが、当事者が自分と異なる相手方の価値観を認め、尊重することができたなら、価値観の相違に関する大多数の問題は円満に解決するはずだと私は思います。

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