加害者の特徴:悪い結果は全部他人のせい(全国対応の岡山離婚相談所)

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他者への責任転嫁

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加害者の基本スタンスは”自分は全て正しい”なので、他人からどんな指摘を受けても自分の欠点・過ちなどを認めません。悪い結果は全て他人に責任転嫁し、自分には欠点も過ちも責任も無いというスタンスを貫きますから、自分自身の改善を考えることはまずないと言っていいでしょう。

加害者は、何でも他人のせいにする方法や技術を過去の人生経験から習得していることが多いため、巧みな言動を用いて他人に責任を押し付けます。

モラハラには、被害を受け続ける日常が慢性化すると、被害を自覚しづらくなる側面があります。モラハラにおける責任転嫁の具体例を下記に掲げます。

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悪い結果は他人のせい

加害者は、日常で発生する様々な悪い結果を他人のせいにする傾向があります。他人への言い方は「~という悪い結果はお前が~をした(~をしない)からだ」といった形ですが、その具体例を見ていきましょう。

子供が反抗するのは、夫が子供との時間を作らないからだ

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子供が反抗する原因の一つに「希薄な親子関係」がある可能性は否定しません。しかし、一般的には様々な問題が絡み合っていることが大多数ではないでしょうか。

子供の年齢が小学校高学年から高校生くらいなら、発育上の過程である反抗期かもしれませんし、勉強・クラブ活動・学校での人間関係等で悩んでいる可能性もあります。

仮に、父子間のコミュニケーション部族が原因の一つにあるとしても、夫も仕事で帰宅が遅くなるような場合には、夫を責めるのは酷といえるケースもあるでしょう。

そのような具体的な考察もなく、夫婦間・親子間でじっくり話す機会を設けるでもなく、短絡的に悪い結果の責任を押し付けるようなら責任転嫁と言われても仕方ないでしょう。

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貯金できないのは妻が浪費するからだ

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夫婦の一方が浪費をすると確かに貯金は難しいでしょう。しかし、そもそも浪費の基準はどこにあるのでしょう。

浪費かどうかの区別は極めて難しい問題です。他人には浪費と思える買い物でも、本人は価値ある消費と感じていることはよくあります。

消費した金額が家計を破綻に陥れる程度なら浪費といえるでしょうが、そうでないなら浪費とは言い切れません。基本的に価値観は皆違います。

嫌いな人にとって酒・タバコの購入は浪費と感じますが、好きな人にとっては当然価値ある消費です。同様に、外に出るのが嫌いな人にとって海外旅行は浪費のように感じられますが、好きな人には価値ある消費と感じられるものです。

もしも些細な消費を大きく取り上げて「浪費だ」と非難し、貯金ができない原因だと主張するようなら、ここでいう他者への責任転嫁といえるでしょう。

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自分が事故をしたのは、車にテレビを設置した夫のせい

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車の運転中にテレビを見ていて事故をした場合、普通は自分の行動やミスを反省したり悔やむものですが「自分は全て正しい」と考えている加害者は、強引にでも失敗を他人のせいにしようと「車にテレビを設置した夫が悪い」などと、夫に事故の責任を押し付けようとしたりします。

テレビを自由に消すことのできる中で妻がテレビをつけていたなら、妻に主たる責任があることは明らかなのですが、加害者は「あなたがテレビをつけようと言った!私は言っていない!」「テレビがあったら誰でも見たくなるでしょう!」などと、当初はテレビに喜んでいたにも関わらず、平気で責任を夫に押し付けたりします。

こういった人は、他の場面でも「最初は同意していたのに後から文句を言う」というパターンを繰り返していたりもしますので、類似の事例が多数ある場合は、ここでいう責任転嫁の可能性が高いと考えて良いでしょう。

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~をしたのは他人が悪いから

普通は自分の行為に基づいて悪い結果が発生したら自分に原因があると考えるものですが、加害者は「自分の行為に基づいて悪い結果が発生するとすれば、それは他人に問題があったからだ」と考える傾向があります。

他人への言い方は「~(問題行為)をするのは、お前が~をした(~をしない)からだ」というものですが、ここではその具体例を見ていきましょう。

俺が不倫をしたのはお前が俺を大切にしないからだ

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夫婦の一方が不倫をした場合、不倫をした側が責められたり謝る立場になりそうなものですが、私が離婚相談を行う中で不倫をした側の配偶者から話を伺うと、多くの方が「不倫が許されないことは分かっています。

でも・・・私だけが悪いと言われるのだけはどうしても納得いきません。なぜなら・・・」と様々な理由や経緯を話し始めます。

聞けば、不倫をした側にも(夫婦関係は実質的に破綻しているなど)相応の理由があったと認められたりもすることも多いのですが、モラルハラスメントの加害者が行う「責任転嫁」はこれらとは別次元の問題と考えるべきでしょう。

加害者の目的は真相の究明ではなく「威圧してコントロールすること」なので、相手を納得させてコントロールできるなら不倫をした理由はどうでもよいのです。

ですから、加害者が主張する不倫をした理由は、具体的に検証すると、明かに理不尽と考えられるものがほとんどだったりします。

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ギャンブルで借金をしたのは、お前が十分な小遣いを渡さないからだ

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ギャンブルのお金を配偶者に何の相談もなく借金することは、夫婦の信頼関係を破壊する行為といえます。

そして、こういった場合に「お前が十分な小遣いを渡さないからだ」などと、言い訳にならない言い訳をして追及を逃れようとする者は結構いますが、モラルハラスメントの加害者が行う責任転嫁は、表面的には同じ言葉でも中身は違うと考えた方がよいでしょう。

加害者は「自分が上で配偶者が下」という支配構造を前提に、上から目線で「分からないなら教えてやる」といった具合に自分の理不尽な主張を押し付けますから、一般的な「苦し紛れの言い訳」とは明かに異なるものと言えます。

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外で働くのを認めないのは、お前が浮気をする可能性が高いからだ

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夫婦が生活設計の一環として「夫婦の一方又は双方がどこで働くか」を話し合うのは良いことですが、配偶者の一方が正当な理由もなく他方の勤労の権利を一方的に奪うことは許されません。

この場合は「特別の事情がない限り配偶者の勤労の権利を尊重されなければならない」という前提を夫婦で確認した上で、じっくり「浮気を心配する理由とその心配に配慮した解決方法」を話し合うべきでしょう。

問題は、加害者が支配を目的に他方配偶者の権利を制限しているケースです。モラルハラスメントの加害者は配偶者をコントロールしようと、些細なことを大げさに取り上げて正当な理由に見せかけたりもしますから注意が必要です。

たとえば、妻が同級生の友人男性と昼食を食べに行ったことを取り上げる場合では「夫の俺に何の了解も無く他の男と二人きりで食事に行くなんて、疑われても仕方のないことをしているだろう!お前を愛しているから心配するんだ。そんな俺に配慮する気持ちはないのか?!」といった反論しづらい言い方で、巧妙に責任転嫁をしたりします。

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~しないのは他人が悪いからだ

加害者は自分の怠慢が露見しそうになると、必死にその責任を他人になすりつけようとします。基本的な言い方は「自分が~をしない(できない)のは、○○が~したからだ。」といった形ですが、ここでその具体例を見ていきましょう。

俺が仕事をしないのは、お前がやる気を失わせることをするからだ

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加害者は、単なる怠慢で仕事をしない状態が続いても、自分に落ち度や責任があるとは考えませんから、反省どころか「傷つくことを言われた」「協力してくれない」といったように、様々な理由をつけて他人に責任を転嫁したりします。

しかし、誰でも、自分の否定に繋がる言葉は受け入れがたいものです。このような言い訳があったからといって、直ちにモラルハラスメントの加害者になるとは限りませんので、今後は慎重な判断を心掛けていきましょう。

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私が片付けをしないのは子供がすぐに部屋を散らかすからだ

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加害者は、やろうと思ったらすぐにできる片付けでも「しないのは~が~するからだ」などと様々な理由を全て他人に責任を転嫁します。

しかし、責任転嫁の発言が多少あっただけで、直ちにモラルハラスメントの加害者だと決めつけるべきではありません。発言の裏に支配やコントロールといった目的があるのかどうか。これは表面上の言葉だけでは判断しづらいところですので、慎重な検討が必要です。

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資格の勉強ができないのは、夫が家事に協力してくれないから

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思い通りにならないことがあると、つい何かのせいにしてしまいたくなる「弱さ」は、人間なら大なり小なりあるものです。

ここで挙げた「資格に挑戦できないのは、妻が家事に協力してくれないから」という言い分も、いわば人間の弱さから出てしまう言い訳のようなもの。

従って、この言葉だけで加害者と決めつけるべきではありません。これも発言の裏に支配やコントロールといった目的があるのかどうか。この点を慎重に検討していきましょう。

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